レーシックの歴史は、1963年にコロンビアの眼科医により開発されたケラトミレイシスという視力矯正手術から始まります。その後、1975年にアメリカの会社で産業用のエキシマレーザーが開発されました。それから、産業用から医療用への開発が始まります。1980年代から眼科臨床への応用研究が行われ、1990年にレーシックが完成しました。レーシックの手術は1990年ギリシャで初めて行われました。アメリカでは、1995年にFDA(米国食品医薬品局)によってエキシマ・レーザーの使用が認可され、それ以降急速に普及していきました。現在では、アメリカ国内で年間100万件以上のレーシック手術が行われています。レーシックはアジア各国でも注目され、韓国、台湾、シンガポールなどでは、日本よりも早くレーシック手術が開始されました。
日本では、1998年に認可され、2000年に現在の厚生労働省である厚生省が製造承認し、エキシマ・レーザーによる近視治療の安全性が認められました。しかし、日本では、認知度が低く、手術ということで抵抗があったためか、アメリカなどに比べると、手術を受ける人は少なく、2000年にレーシック手術を受けた人は2万人ほどでした。現在、日本では、高い安全性が認められ、レーシックの人気は高くなっています。その一方で、レーザー治療についての不安も根強く残っていますが、レーシック手術はスポーツ選手などの多くの有名人や著名人も受けていることで、知名度が高まり、また、費用もリーズナブルになったため、治療を受ける日本人は年々増加傾向にあります。
レーシックについてご紹介します。レーシック「Laser in situ Keratomileusis」の略称で、キリシャ語で「Keratos」は角膜、「Mikeusis」は修正するという意味です。このレーシックを直訳すると、「レーザーで角膜を調整する」ということになります。実際のレーシックも、視力を矯正するためにレーザーを使用する治療方法です。メガネやコンタクトレンズに代わる、第3の視力矯正法として最近では注目を浴びています。
手術の時間は両眼で15~20分ですが、その内レーザーの照射時間は数十秒程度です。そして、最先端の医療技術といわれています。手術と言っても、ほとんどの専門病院で日帰り手術ができます。そして、両眼・片眼どちらでも手術が可能です。近視や遠視とは、眼に入る光の屈折異常によって焦点が合わないピンボケしている状態のことです。メガネやコンタクトレンズはレンズを使用して、光の屈折を修正して焦点を合わせるため見えるようになります。
それに対してレーシックは、眼の角膜を切開して、めっくた部分にレーザーを照射することで、屈折を変えて焦点を合わせます。メガネやコンタクトレンズのように、眼に何かを装着するのではなくて、レーシックは、眼自体を矯正することで、裸眼での視力を回復させることができます。レーシックは、眼に直接レーザーを当てることから、受けてみたいけれど、心配や不安、そして疑問などがある人は多いです。しかし、正しく理解して治療をきちんと行えば、安全性が高くて効果的な治療方法です。
