レーシック手術を受けるためには、まず、適応検査を受ける必要があります。クリニックや病院によっては、無料で適応検査を行っているところもあります。適応検査を受けるには、事前に予約をします。ほとんどのクリニックや病院では、適応検査とカウンセリングを同時に行っています。適応検査を受ける場合、「コンタクトレンズ制限」があります。コンタクトレンズを使用すると、一時的に角膜の形状が変化し、正確な数値が測れないので、角膜を元の形に戻す必要があります。クリニックによって期間は少し異なりますが、ソフトレンズの場合は、検査の1週間前から、ハードレンズの場合は3週間前から、コンタクトレンズの使用はできません。
適応検査では、レーシック手術に適応しているか、安全かつ正確に手術を受けることができる眼の状態かなどを判断するために、とても細かい検査を行います。適応検査の所要時間は、約3~4時間かかります。検査内容は、クリニックによって異なる部分はありますが、次の項目を検査します。
●問診
コンタクト使用暦や、病歴など、判断に必要な内容を問診します。
●角膜屈折度・角膜曲率半径測定
近視・遠視・乱視の度合いや角膜のカーブの状態をみる
●視力測定
裸眼時と視力矯正時の視力の測定
●眼圧測定
眼の硬さを測定し、緑内障がないかを確認する
●角膜形状測定
角膜の形や特徴を調べる
●角膜内皮細胞計測
角膜内皮細胞の数の測定
●暗所瞳孔径測定
暗所での瞳孔の大きさの測定
これらの測定を行った後、一度医師の検査を受け、レーシック手術のために、治療が必要な眼疾患がないかどうか確認します。さらに、眼の中を診察しやすくするために、散瞳薬を点眼し、検査を続けます。
●散瞳後屈折度測定
眼に入る光量が調節できない、瞳孔が開いた状態での視力測定
●波面収差測定
ウェーブフロントレーシックを受けるために必要な検査
●角膜厚測定
角膜の厚みの測定
●眼底測定
医師による、眼底の精密な検査
すべての検査や診察の結果から、手術に適応しているかどうかと、どの視力矯正手術式が最適なのか判断されます。
レーシック手術前日までと当日には、いくつかの注意点があります。手術前日までで、注意することは、コンタクト制限があることです。コンタクトを使用することで、角膜の形状が変化しますので、角膜の形状を元に戻すために、ソフトレンズでは手術1週間前から、ハードレンズでは手術3週間前からコンタクトの使用ができません。また、手術の数日前から、角膜に傷が付かないようにアイメイクを控えたり、抗菌の点眼をしたりする場合があります。これらは、クリニックや手術を受ける人の状態によって異なってきます。
手術当日は、化粧や整髪料、香水の使用は、レーザーに影響が出る可能性があるので、できません。また、日焼け止めも使用不可です。女性は、自宅からノーメイクで来院しなければなりません。コンタクトレンズは、当日ももちろん使用できませんので、メガネをかけるようになります。手術後は視力が安定しないので、手術を受ける本人が乗り物を運転することはできません。手術当日の服装にも注意が必要です。ウールなどの毛足が長く、眼球に入る可能性のある洋服や、脱ぎ着するときに、眼を強く閉じる可能性のあるタートルネックの洋服、パーカーなどの首元がもたつく洋服などは、手術には不向きです。体を締め付けない、ゆったりした洋服を着用しましょう。
手術当日に忘れがちなのが、レーシック手術の費用です。手術費用は当日に支払うケースがほとんどですので、忘れないようにします。また、生命保険などで手術給付金がもらえる場合は、保険会社の診断書、未成年で親の同意が必要な場合は、手術同意書を忘れずに持って行きましょう。手術前日まで、当日の注意点はクリニックや病院ごとに異なります。注意点の中には、まもらないと手術を予定日に受けることができなかったり、手術に影響を及ぼす可能性のあるものがありますので、よく確認することが大切です。
レーシック手術の前には、術前検査と手術前準備があります。レーシック手術の当日は、受付を済ませた後、最初に手術費用の支払いをすませ、その時に、手術後に必要になる点眼薬や内服薬、保護メガネなどを処方し、手術後は、そのまま帰宅できるというシステムのクリニックもあります。手術前には、術前検査があります。術前検査は、当日の眼の状態を確認したり、事前検査の内容と誤差がないかを確認します。検査の内容はクリニックによって異なりますが、神戸クリニックでは、遠方と近方の視力検査、角膜形状の撮影、近視や遠視、乱視の度数を測定する屈折度数測定などの精密な検査をします。検査と一緒に、手術などの説明が行われます。
レーシック手術を受ける場合、コンタクトレンズ制限があります。だいたい、ソフトレンズの場合は1週間前、ハードレンズの場合は3週間前から使用不可ですが、これは、角膜の形状を元の形に戻すためです。この、コンタクトレンズ制限の期間を守らず、短期間になってしまった場合、当日の手術が受けられない場合がありますので、注意が必要です。
術前検査や説明などの後に、レーシック手術のための、手術前準備をします。品川眼科クリニックの場合、薄暗い部屋に通され、そこで手術前の準備をします。麻酔の点眼をしてから、よく手術でかぶるようなキャップを髪を隠すためにかぶります。同じ日に複数人の手術をするので、人を間違えないように名札を付けます。眼の周りを消毒し、約15分ほどソファーで1人で安静にします。消毒した眼の周りは触れないように注意し、呼ばれるまで、静かに待ちます。
手術前の準備が整い、麻酔が効いたら、いよいよレーシック手術です。イントラレーシックの手術は、眼を洗浄し、その後、点眼の麻酔薬で局所麻酔を行います。注射を使用した麻酔は行いません。次に、眼をを開いたままにするため、開瞼器でまぶたを開いて固定します。フラップを作成するために、イントラレースレーザーを角膜に照射します。器械を使ってフラップを作っていたレーシックとは異なり、イントラレーシックでは、フラップをより薄く、正確に作成できるようになりました。
作成したフラップを開き、そこにエキシマレーザーを照射します。緑の光を凝視するように医師から指示されます。この時に、動いてしまうと、乱視が出たりすることがあるので、動かないように注意します。レーザーの照射時間などにより、角膜の屈折力を調整し、矯正を行います。エキシマレーザーの照射時間は、20秒くらいで、人によって異なるようです。
次に、洗浄をします。余分な水分や異物が眼に残らないように洗浄、消毒が行われ、フラップを元の位置に戻します。このとき、大量の洗浄液や消毒液で洗浄や消毒をするので、驚く人もいます。フラップは、レーザーにより、切開面は滑らかで、フラップの縁は直角のため、位置がずれたり、しわになったりしにくい形状になっています。フラップはハケのような医療器具で戻され、形や位置を整えられます。フラップは自然に接着します。レーシック手術はこれで終了し、この後は、フラップが安定するまで、眼を閉じたまま安静にします。
レーシック手術が終了後は、15分~30分くらい眼を閉じて安静にし、フラップを安定させます。その後、医師による術後の診察があり、問題がなければ帰宅となります。手術後や手術当日は、視界が不安定になりますので、十分に注意が必要です。人によっては、手術後に痛みや視界がぼやけたりするようですが、処方された薬で痛みはほぼ治まりますし、視界も時間が経つにつれて改善されていきます。手術後注意することには以下のようなことがあります。
●1人での帰宅は可能だが、車の運転はしない。
●可能であれば、同伴者がいると安心。
●入浴や洗顔は禁止。肩から下のシャワーなら可能。
●就寝時は病院から渡された保護用のゴーグルや眼帯を装着する。
●医師の指示通りに点眼薬や内服薬を使用する。
手術後の医師の診察で異常がなければ、すぐに帰宅できますが、眼を保護するために、保護用のメガネを装着して帰宅します。その他にも、フラップは完全に接着されていないので、眼をこすらないようにします。また、テレビ鑑賞やパソコン、読書、夜更かしなどの眼に負担のかかる行為は避け、早く就寝するようにします。手術当日は頻繁に点眼をしなければならないので、少し面倒ですが、確実に治療するため、必ず医師の指示通りに行いましょう。
レーシック手術後は、ケアが必要になります。手術時に作成された角膜のフラップは、術後1週間くらいは不安定な状態です。眼を強くこすったり、圧力をかけることでフラップがめくれてしまい、感染症などにかかる可能性が出てきます。術後数日間は眼に触れないようにし、外出時や就寝時には異物が入ったり無意識にこすってしまうのを避けるために、保護用のメガネやゴーグルを使用します。
手術後には、いろいろな制限が出てきます。洗顔や洗髪、入浴などは、健診で医師の許可が出れば可能ですが、それまでは、洗顔はタオルで拭く程度、洗髪は美容室でやってもらう、入浴は首から下のシャワーのみとなります。化粧も、アイメイクは1週間から1ヶ月はできません。その他の部分は医師の許可が出ればすることができます。車やバイクの運転は、特に夜は術後の後遺症でライトがまぶしく感じることがありますので、控える必要があり、医師の許可がおりてから運転するようになります。運動についてですが、ジョギングなどの軽い運動は1週間以上から、水泳やスキー、ダイビングなどの激しい運動は1ヶ月以上から可能になります。
また、仕事は翌日から行くことができるようですが、パソコンなどの眼を酷使する仕事や、屋外での仕事の場合は、数日間は休む必要があります。仕事でなくても、読書やパソコン、テレビなどの眼を使う行為は眼が疲れないように控えめにしましょう。手術後のケアや制限は、クリニックや病院ごとに方法や期間が異なります。また、制限の期間は目安となっている場合がほとんどです。医師に相談して、許可が下りてから行うようにします。
レーシック手術後は、定期健診があります。クリニックや病院ごとに回数や間隔は違いますが、翌日、1週間後、1ヶ月後、3ヵ月後、6ヵ月後、1年後と定期的に健診があり、術後もサポートをしてくれます。レーシックのリスクを増やさないためにも、定期健診は必ず受けましょう。