角膜内リングとは、角膜に半円のリング状のプレートを2つ挿入することで、視力を矯正する手術です。プレートが元に戻ろうとする力を利用して、近視を矯正します。角膜内リングは、もともと、軽度の近視を矯正するために開発されたのですが、角膜内リングだけは、矯正が十分ではなく、レーシックと比較すると、矯正精度も高くはないので、今では近視矯正より、円錐角膜の治療として行われているのがほとんどです。円錐角膜とは、角膜が、徐々に前方へ円錐状に突出し、視力が低下する病気です。角膜が薄くなることで突出し、近視や不正乱視の原因にもなります。初期の円錐角膜は自覚症状はなく、検査をして発見されることが多いようです。
症状が進行すると、コンタクトレンズなどでは十分に視力の矯正ができなくなり、さらに進行すると、角膜が混濁し、角膜移植が必要となってしまう場合もあります。円錐角膜の場合の視力矯正はハードコンタクトレンズによるものが一般的ですが、コンタクトをつけると痛みがあり、つけることができない場合もあります。円錐角膜の治療として角膜内リングを使用すると、円錐角膜の突出が平らになり、ソフトコンタクトレンズの装用やメガネでの視力矯正が可能となります。
視力の回復はレーシックのように手術直後から回復するわけではなく、挿入した角膜内リングによって角膜の形状が少しずつ変化するため、少しずつ回復していきます。角膜内リングは、円錐角膜の進行を遅らせる有効な手段でもあります。角膜内リングの手術方法は、点眼麻酔後、角膜内に専用の器具やレーザーでトンネルを作成し、そこに半円弧状のリングを2つ挿入します。万が一問題が起こっても、リングを取り除けば眼を元に戻すことができます。
レーシックについてご紹介します。レーシック「Laser in situ Keratomileusis」の略称で、キリシャ語で「Keratos」は角膜、「Mikeusis」は修正するという意味です。このレーシックを直訳すると、「レーザーで角膜を調整する」ということになります。実際のレーシックも、視力を矯正するためにレーザーを使用する治療方法です。メガネやコンタクトレンズに代わる、第3の視力矯正法として最近では注目を浴びています。
手術の時間は両眼で15~20分ですが、その内レーザーの照射時間は数十秒程度です。そして、最先端の医療技術といわれています。手術と言っても、ほとんどの専門病院で日帰り手術ができます。そして、両眼・片眼どちらでも手術が可能です。近視や遠視とは、眼に入る光の屈折異常によって焦点が合わないピンボケしている状態のことです。メガネやコンタクトレンズはレンズを使用して、光の屈折を修正して焦点を合わせるため見えるようになります。
それに対してレーシックは、眼の角膜を切開して、めっくた部分にレーザーを照射することで、屈折を変えて焦点を合わせます。メガネやコンタクトレンズのように、眼に何かを装着するのではなくて、レーシックは、眼自体を矯正することで、裸眼での視力を回復させることができます。レーシックは、眼に直接レーザーを当てることから、受けてみたいけれど、心配や不安、そして疑問などがある人は多いです。しかし、正しく理解して治療をきちんと行えば、安全性が高くて効果的な治療方法です。
