緑内障とは、別名「あおそこひ」とも呼ばれ、眼圧が高くなる病気です。人間の眼の中には、房水という液体が循環しており、眼の中の器官に栄養供給する役目をしています。眼球は、正常な代謝を維持するために、眼圧を一定に保っています。一定量の房水を作り、一定量流し出すというバランスに障害が生じると、房水が眼球に溜まってしまい、眼圧が高くなります。眼圧が原因で神経や血流に影響をおよぼし、視神経が徐々に死んでしまいます。死んだ視神経は元に戻ることはなく、緑内障は進行すると最終的に失明します。緑内障は大きく分けて、慢性の開放隅角緑内障と急性の閉塞隅角緑内障があります。
●開放隅角緑内障
開放隅角緑内障は、自覚症状はほとんどありません。人は、両目で物を見ているので、片眼の視野がかけていても、気付かない場合が多く、自分でも気付かないうちに発病している場合があります。進行は少しずつ、何年もかけて進行していきます。症状は、眼が疲れやすい、眼が時々かすむ、視野が狭くなる、夜間など光のまわりに色の付いた輪が見えるなどで、これらの症状がある場合は、眼科の診察を受ける必要があります。
●閉塞隅角緑内障
閉塞隅角緑内障は、突然、視力が低下し眼が痛くなったり、充血、頭痛、気分が悪くなって嘔吐するなどの症状が発作的に起こります。軽い発作を繰り返すことがあり、また、大きな発作の場合、1~2日で失明してしまう場合もあります。大きな発作の時は、早く治療を受けないと、神経などに悪影響を与え、失明してしまうこともありますが、腹痛や吐き気、嘔吐の症状が出ている場合、内科の病気と間違われることがあり、注意が必要です。
緑内障の治療は、進行を止めるために、眼圧を正常値に下げる必要があります。そのために、点眼薬や内服薬、手術などの治療があります。点眼薬や内服薬には副作用があります。手術は、薬で眼圧を調整できない場合などに行い、房水の出口を新たに作ります。治療方法は、症状や種類によって使い分けされますので、医師の指示に従って治療を行う必要があります。
レーシックの施術方法はいろいろとあります。エピレーシック、ラゼック、PRKについて一つずつ簡単に説明していきます。まずはエピレーシックです。エピレーシックではエピケラトームを使っており、イントラレーシックよりも更に薄くて約50μmのフラップを作成することができます。 エピレーシックではレーザーを照射することで視力を回復します。
エピレーシックのフラップは、時間が経過すると共に剥がれ落ちて再生します。そのため、通常のレーシックとは異なっており強い衝撃にも耐えることができます。そのため、角膜が薄いのだがレーシックを受けたいという方や、強度近視のため通常のレーシックでは角膜が足りないという方、格闘技など激しいスポーツを行う方にお勧めの方法です。
しかしその一方で、エピレーシックは視力回復にやや時間が掛かる場合があります。またエピレーシックを受けた後の数日間は痛みを伴うことになります。そして施術をうけた後の管理がレーシックよりも不便なこともあり、エピレーシックにはデメリットも存在しています。次回はラゼックについてご紹介します。
屈折矯正手術の種類についてご紹介します。レーシックとイントラレーシックの他にも、エピレーシックやラゼック、PRKというような屈折矯正手術の種類があります。これらの手術は、角膜が薄いというような理由でレーシックやイントラレーシックを受けることができない人のための屈折矯正手術です。
術式は3種類あげましたが、一般的な概念は全て同様です。これらは、フラップをレーシックよりも薄く形成するか、作らないことによって切除部分の角膜量をさらに多く残すことができます。そのため手術ができるようになります。次のような条件でイントラレーシックとエピレーシックで手術した場合はどうなるのか。角膜切除量の数式を用いてご説明します。
条件としては、イントラレーシックとエピレーシックにおいて近視-9D、乱視-1D、角膜の厚さ520μmです。そして安全ラインを考慮しなくても手術出来るかどうかを考えてみます。この安全ラインとは切除した後の残った角膜の厚さの理想は330μmなのですが、最低280μmあればレーシックの手術は可能とされています。
それでは520μmからフラップの厚さと切除した後の残りの角膜の厚さが280μm以上あれば大丈夫だということになります。角膜切除量ですが、視力の度合い(D:ジオプター)の合計×14μmというように計算します。そのため(-9D + -1D)×14μm=140μm となります。これをもともとの角膜の厚さ520μmから屈折矯正のために削ることになるのです。
次にフラップの厚さは次の通りになります。・イントラレーシックのフラップの厚さ:110μm、・エピレーシックのフラップの厚さ:50μmです。このフラップの数値も、元々の角膜の厚さ520μmからマイナスしていきます。つまり、残った角膜の厚さをもとめる式は次のとおりです。・イントラレーシック:520μm - 110μm(フラップ) - 140μm(切除量) = 270μm ...残った角膜の厚さ
・エピレーシック:520μm - 50μm(フラップ) - 140μm(切除量) = 330μm ...残った角膜の厚さえす。イントラレーシックでは残った角膜の厚さが最低数値280μmを割ってしまいました。そのため手術が不可能だったのですが、エピレーシックであれば手術ができるということになります。またエピレーシックの場合、角膜残存厚が330μmになりますので安心ラインにも達していることがわかります。
コンタクトレンズを購入したことがある人はご存知かもしれませんが、視力はD(ジオプター)という数値で表されています。一般的に、この数値が高ければ高いほど視力が悪いということになります。また、ジオプターはある一定の数値によって「軽度・中度・強度・最強度」というように分類されています。詳しくはつぎの通りです。
【近視の分類】としては・軽度近視が-3D未満、・中等度近視が-3D以上-6D未満、・強度近視が-6D以上-10D未満、・最強度近視が-10D以上となっております。眼科クリニックでは、この分類ごとに視力回復率を計算することもあります。レーシックでの切除量は視力の度合い(D:ジオプター)の合計×14μmと計算されます。
例えば軽度近視-2Dで乱視-1Dの場合には3D(=-2D+-1D )×14μm=42μmとなります。この例の場合には、角膜42μmを切除することになります。そのため残った角膜の厚さを理想値の330μm以上にする場合には、これに再手術のための20μm(約-1.0D矯正分)を足していくと350μmとなります。この数値に自分の切除予定量42μmとフラップの110μmを足せば350μm+42μm+110μm=502μmとなります。502μm以上角膜の厚さがある人の場合は再手術ができますし近視戻りなどを考えた場合に安心ラインとなります。