ドライアイとは、涙の量が減少したり、涙の成分が変化し、眼が乾燥し、角膜や結膜に障害が起こる病気です。涙は主涙腺でつくられ、瞬きをする度に一定の涙が眼球に送られ、眼の表面の潤いを保ちます。涙の働きには、次のようなものがあります。
・眼の表面を乾燥から防ぐ
・角膜に酸素や栄養を送る
・菌の進入や感染の防止
・眼が鮮明に像を結べるように、角膜の表面を滑らかに保つ
・ゴミや埃などの異物を洗い流す
ドライアイの原因はさまざまで、パソコンや読書、細かい作業などで眼を酷使していると、瞬きの回数が減少し、眼が乾いてしまい、これは原因の1つです。
この他にも、
・夜更かし、高齢である…涙の質の低下、涙液量の減少
・乾燥した環境にいる…涙の蒸発
・眼が大きい…涙が蒸発しやすい
・コンタクトレンズの常用
などがあげられます。
ドライアイの症状は、眼が疲れやすい、重い、充血する、ゴロゴロする、乾くなど不快な症状で、日常生活に支障が出てきます。また、通常、眼の表面は瞬きなどで涙を運び、潤いを保っていますが、涙の量や瞬き回数が減少すると、角膜上にドライスポットという乾燥した部分が出てきます。涙の質が低下したり、涙が必要以上に蒸発してしまうと、瞬きをしてもドライスポットは残ったままとなり、「眼が乾く」という不快な状態になります。
ドライアイの治療は、症状や状態によって異なります。一般的に、軽度のドライアイの場合、成分が涙と似ている人工涙液の目薬を使い、少なくなった涙を補充するような治療になります。人工涙液の種類はたくさんあり、症状や状態によって、その人にあったものを処方していきます。また、重度のドライアイの場合、涙を眼の表面にとどめるために、涙の排水口を閉じることもあります。
レーシックの施術方法はいろいろとあります。エピレーシック、ラゼック、PRKについて一つずつ簡単に説明していきます。まずはエピレーシックです。エピレーシックではエピケラトームを使っており、イントラレーシックよりも更に薄くて約50μmのフラップを作成することができます。 エピレーシックではレーザーを照射することで視力を回復します。
エピレーシックのフラップは、時間が経過すると共に剥がれ落ちて再生します。そのため、通常のレーシックとは異なっており強い衝撃にも耐えることができます。そのため、角膜が薄いのだがレーシックを受けたいという方や、強度近視のため通常のレーシックでは角膜が足りないという方、格闘技など激しいスポーツを行う方にお勧めの方法です。
しかしその一方で、エピレーシックは視力回復にやや時間が掛かる場合があります。またエピレーシックを受けた後の数日間は痛みを伴うことになります。そして施術をうけた後の管理がレーシックよりも不便なこともあり、エピレーシックにはデメリットも存在しています。次回はラゼックについてご紹介します。
屈折矯正手術の種類についてご紹介します。レーシックとイントラレーシックの他にも、エピレーシックやラゼック、PRKというような屈折矯正手術の種類があります。これらの手術は、角膜が薄いというような理由でレーシックやイントラレーシックを受けることができない人のための屈折矯正手術です。
術式は3種類あげましたが、一般的な概念は全て同様です。これらは、フラップをレーシックよりも薄く形成するか、作らないことによって切除部分の角膜量をさらに多く残すことができます。そのため手術ができるようになります。次のような条件でイントラレーシックとエピレーシックで手術した場合はどうなるのか。角膜切除量の数式を用いてご説明します。
条件としては、イントラレーシックとエピレーシックにおいて近視-9D、乱視-1D、角膜の厚さ520μmです。そして安全ラインを考慮しなくても手術出来るかどうかを考えてみます。この安全ラインとは切除した後の残った角膜の厚さの理想は330μmなのですが、最低280μmあればレーシックの手術は可能とされています。
それでは520μmからフラップの厚さと切除した後の残りの角膜の厚さが280μm以上あれば大丈夫だということになります。角膜切除量ですが、視力の度合い(D:ジオプター)の合計×14μmというように計算します。そのため(-9D + -1D)×14μm=140μm となります。これをもともとの角膜の厚さ520μmから屈折矯正のために削ることになるのです。
次にフラップの厚さは次の通りになります。・イントラレーシックのフラップの厚さ:110μm、・エピレーシックのフラップの厚さ:50μmです。このフラップの数値も、元々の角膜の厚さ520μmからマイナスしていきます。つまり、残った角膜の厚さをもとめる式は次のとおりです。・イントラレーシック:520μm - 110μm(フラップ) - 140μm(切除量) = 270μm ...残った角膜の厚さ
・エピレーシック:520μm - 50μm(フラップ) - 140μm(切除量) = 330μm ...残った角膜の厚さえす。イントラレーシックでは残った角膜の厚さが最低数値280μmを割ってしまいました。そのため手術が不可能だったのですが、エピレーシックであれば手術ができるということになります。またエピレーシックの場合、角膜残存厚が330μmになりますので安心ラインにも達していることがわかります。
コンタクトレンズを購入したことがある人はご存知かもしれませんが、視力はD(ジオプター)という数値で表されています。一般的に、この数値が高ければ高いほど視力が悪いということになります。また、ジオプターはある一定の数値によって「軽度・中度・強度・最強度」というように分類されています。詳しくはつぎの通りです。
【近視の分類】としては・軽度近視が-3D未満、・中等度近視が-3D以上-6D未満、・強度近視が-6D以上-10D未満、・最強度近視が-10D以上となっております。眼科クリニックでは、この分類ごとに視力回復率を計算することもあります。レーシックでの切除量は視力の度合い(D:ジオプター)の合計×14μmと計算されます。
例えば軽度近視-2Dで乱視-1Dの場合には3D(=-2D+-1D )×14μm=42μmとなります。この例の場合には、角膜42μmを切除することになります。そのため残った角膜の厚さを理想値の330μm以上にする場合には、これに再手術のための20μm(約-1.0D矯正分)を足していくと350μmとなります。この数値に自分の切除予定量42μmとフラップの110μmを足せば350μm+42μm+110μm=502μmとなります。502μm以上角膜の厚さがある人の場合は再手術ができますし近視戻りなどを考えた場合に安心ラインとなります。